今回はプランニングのお話です。
いざ自分の家を設計するとなると、こんなに難しいものかと痛感しました。
「ついにできた!」と思っても1週間経つと、「これでよいものか…いや…」と感じ始め、結局一から練り直し。
最終的に2回もプランを書き直しました。
(実は今でももう一回プランからやり直したいと考えていることは妻には言えません…笑)
こちらがその最終プランです。
層2階のシンプルな形のプランになりました。
大きさも30坪程度です。
前回のブログでも書きましたが、土地の眺望に惹かれて選んだ土地なので、
眺望を生かしたプランにすることをコンセプトになりました。
敷地を生かすには、2階リビングにするのが一番自然だろうと思い、こんな感じに。
2階の窓の高さだと柿畑の奥の丘の全容と空をうまく窓に収めることができたので、良かったです。
大きな窓は個人的に好みではないのですが、ここはダイナミックにしないとむしろ不自然な感じがしたので、素直に大きく開口しましたが、結果的に上手くいった気がします。
加えて設計の際にキーポイントになったのが、”階段”です。
これは妻の要望で、「階段はストレート階段だけで構成してほしい+廻り階段部分はフラットにして踊り場に」というリクエストがありました。
階段の廻り部分を踊り場にすると踏み外す心配もなく、すっきりとしたステップになって良いのですが、
階段室の広さを通常よりも大きく必要とするので、かなり頭を悩ませました。
どうせ面積を食うのであれば、いっそのこと踊り場をもう少し広げて居場所にしてしまうを思い切り、2帖のフリースペースに。
日向ぼっこしたり、読書スペースとして使ってます。
この踊り場の下の空間も有効活用して、秘密基地みたいにしました。
天井は1200㎜ほどで低いですが、子どもが喜びそうなスペースです。
さらに欲張りまして、さっきの踊り場の上にもう1層。
茶室のようなこじんまりとした和室にしました。
ここも天井は低いですが、1人用の空間としてちょうどいい広さです。
金沢の武家屋敷に訪れた際のひじ掛け窓に憧れて作った空間です。
こんな感じで、階段室は3層空間(秘密基地・フリースペース・和室)にして、小さな家の空間を目一杯有効活用したプランになりました。
…プランニングの話は、1回でまとめるにはボリュームがありすぎて終わりませんね。
今回はここまでにして、また次回続きを書きたいと思います。